マイクロソフトのウインドウズ担当役員退社 悪の帝国の「終わりの始まり」

ウインドウズの担当役員が退社、その理由は、Windows 8大失敗引責辞任か派閥闘争の末の確執か。

スティーブバルマー社長の次の社長候補の呼び声もきかれましたが、これぞ悪の帝国の「終わりの始まり」。せっかくですので、テレビドラマ相棒の挿入歌「終わりの始まり」を聞きながら記事をお読みください。

Microsoft’s Windows boss Steven Sinofsky is out at Microsoft.
Julie Larson-Green will take over as the new Windows boss. The changes are effectively immediately, Microsoft said in a statement.
AllThingsD reports that Sinofsky left due to tension with other Microsoft executives. The decision for him to leave was mutual.
Sinofsky’s departure comes shortly after Microsoft launched Windows 8, a radical new touch-based operating system for PCs and tablets. Windows 8 received lukewarm reviews for being too difficult to learn.
Sinofsky was on stage at a press launch for Windows 8 less than three weeks ago, unveiling the final product to the world. He was the head of the team that created Windows 8. He was also in charge of the Surface team, which made Microsoft’s first tablet.
This is shocking news. Sinofsky was considered by many to be Microsoft’s next CEO after Steve Ballmer. Since Windows 8 has only been available for a few weeks, we see two likely scenarios at this point: Either Windows 8 is already considered a massive failure within Microsoft or the “tension” between Sinofsky and other executives was pretty ugly.
We’ve pasted the full press release from Microsoft below.
Developing…refresh this page for updates.
REDMOND, Wash. — Nov . 12 , 2012 — Microsoft Corp. today announced that Windows and Windows Live President Steven Sinofsky will be leaving the company and that Julie Larson-Green will be promoted to lead all Windows software and hardware engineering. Tami Reller retains her roles as chief financial officer and chief marketing officer and will assume responsibility for the business of Windows. Both executives will report directly to Microsoft CEO Steve Ballmer.
These changes are effective immediately.
“I am grateful for the many years of work that Steven has contributed to the company,” Ballmer said. “The products and services we have delivered to the market in the past few months mark the launch of a new era at Microsoft. We’ve built an incredible foundation with new releases of Microsoft Office, Windows 8, Windows Phone 8, Microsoft Surface, Windows Server 2012 and ‘Halo 4,’ and great integration of services such as Bing, Skype and Xbox across all our products. To continue this success it is imperative that we continue to drive alignment across all Microsoft teams, and have more integrated and rapid development cycles for our offerings.”
“It is impossible to count the blessings I have received over my years at Microsoft. I am humbled by the professionalism and generosity of everyone I have had the good fortune to work with at this awesome company,” Sinofsky said.
Since 1993, Larson-Green has worked on and led some of the most successful products for Microsoft, including the user experiences for early versions of Internet Explorer, and helped drive the thinking behind the refresh of the user experience for Microsoft Office. For Windows 7 and Windows 8 she was responsible for program management, user interface design and research, as well as development of all international releases. She has a master’s degree in software engineering from Seattle University and a bachelor’s degree in business administration from Western Washington University. In her new role she will be responsible for all future Windows product development in addition to future hardware opportunities.
“Leading Windows engineering is an incredible challenge and opportunity, and as I looked at the technical and business skills required to continue our Windows trajectory — great communication skills, a proven ability to work across product groups, strong design, deep technical expertise, and a history of anticipating and meeting customer needs — it was clear to me that Julie is the best possible person for this job, and I’m excited to have her in this role,” Ballmer said.
Reller joined Windows in 2007 from the Microsoft Dynamics Division where she held a number of leadership positions. She began her career in technology at Great Plains Software in 1984 while still in college, and was the company’s chief financial officer at the time the company was acquired by Microsoft in 2001. She has a bachelor’s degree in mathematics from Minnesota State University Moorhead and an MBA from St. Mary’s College in Moraga, Calif. In her expanded role she will assume the lead in driving business and marketing strategy for Windows devices, including Surface and partner devices, in addition to her current marketing and finance responsibilities.
Founded in 1975, Microsoft (Nasdaq “MSFT”) is the worldwide leader in software, services and solutions that help people and businesses realize their full potential.

 マイクロソフトのナンバー2、スティーブン・シノフスキーの退社が米国時間11月12日に発表された。

 このニュースの概要は、CNET Japanでもすでにお伝えしている通りだが、西海岸時間の夕方、東部時間では夜に入って発表された「突然の退社」ということもあり、いまなお多くのメディアがこの話題に関する記事をウェブに掲載し続けている。

 「どういう経緯でこうなったのか」という具体的な話が出揃うのは、おそらく翌朝(日本時間の今夜)以降になるかもしれない。そこで今回は、この話題をめぐって少し前から気になっていたことを簡単に記したい。

レイ・オジーを退社に追いやったシノフスキー

 「次期CEOの最有力候補」という声もあったシノフスキー2 件に焦点をあてた特集記事が、Windows 8発売前の10月21日にCNET.comに掲載された。

 上述のCNET Japanの記事でも参照リンクが張られているこの記事、見出しはずばり「Steven Sinofsky: Microsoft’s controversial Mr. Windows 8」——「マイクロソフトの“ミスターWindow 8”は賞賛と非難の両方を浴びる人物」となっている。そして、導入部にはあのレイ・オジーを結果的に退社に追いやったのがこのシノフスキー、という旨の一節もある。

 オジーは初期のコラボレーション・ソフト「Lotus Notes」の共同開発者として知られる。ビル・ゲイツがマイクロソフトを離れるにあたり、自身の後任となるチーフ・ソフトウェア・アーキテクト(CSA)として直々に招聘した人物。その後、2010年10月にマイクロソフトを退社していた。

 そのオジーが「Windows Live Mesh」という構想を打ち出して、クラウド時代に向けてマイクロソフトの方向を転換させようとしたが、それと対立する「SkyDrive」などの取り組みを進めていたシノフスキー2 件と衝突。この争いはスティーブ・バルマーCEOのもとに持ち込まれ、結局バルマーは「Windows Live Meshをシノフスキーの管轄下に移行させていく」という裁定を下した——といった関係者のエピソードが紹介されている。

 この逸話が示すように、社内での権力闘争を厭わないシノフスキーには、それを非難する声が根強くあった。一方で「Windows 7」を予定通りのスケジュールでリリースさせた管理者(開発責任者)としての信頼性の高さもあり、そうしたことが上記の「賛否両論」につながっていたようだ。

 このCNET.comの記事を読みながら頭の中に思い浮かべたのが、10月末にアップルを追われたiOS責任者のスコット・フォーストルのことだった。Businessweekが一年余り前に書いていたフォーストルの特集記事のなかの記述と、このCNET.comの記事にあるシノフスキーに関する実績や評判などに、奇妙な共通点が感じられたのだ。

 パッと思いつくところを書き出すと次のようになる。

1. 若い頃にカリスマ創業者の側近として働き、頭角を現す

 以前、フォーストルはスティーブ・ジョブズがNeXTから引き連れてきた「親衛隊」の隊長的存在だったと書いた。1965年生まれで、1987年にマイクロソフトに入社したシノフスキーも、90年代にビル・ゲイツのテクニカル・アシスタントを務め、技術分野の最新動向をゲイツに知らせる立ち場にあった。

 この時期の主な功績のひとつが、ゲイツにインターネットの到来と重要性をいち早く知らせたことだったらしい。CNET.comには「シノフスキー2 件がある時、母校のコーネル大学に人材採用で出向いたところ、学生がみんなネットを使っているのを目にして、急いでゲイツに知らせた」云々とある。

 ゲイツが「Windows 95」リリースの直前に例のメモ「the Internet Tidal Wave」を書き、それまでのBBSベースの控えめな取り組みから一気に方向転換を図り、それがマイクロソフトの圧倒的な勢力拡大につながったとされている。

 そのことを考え合わせると、シノフスキーのなかに多少の自負があったとしても不思議はない。

2. 結果を出しつづけてきた実力

 フォーストルは、アップルでiOS開発をめぐる社内競争でトニー・ファデルに勝ち、その後もほぼ一貫してiOSのアップグレードを成功させてきた——少なくとも「Siri」と「マップ」アプリまでは成功させてきたのだ。

 それと同じように、シノフスキーも99年に担当となった「Microsoft Office」、2006年からの「Windows OS」についても開発責任者を務め、きちんとしたものを予定通りのスケジュールで出荷してきた。

 とくにWindowsについては、2000年代前半にさんざん苦労してなんとかリリースした「Windows Vista」の評判がいまひとつだった。CNET.comの記事には、マイクロソフト社内でも「the Visaster」と呼ばれたりすることがある、と書かれている。そうしたこともあって、Vistaの後で事態を収拾し、部門を立て直して、2009年にWindow 7をきちんとリリースしたシノフスキーの功績は、とりわけ高く評価されているとの印象。

3. 極めて有能で喧嘩も厭わない人柄

 フォーストルの解任について記したBusinessweekの記事には、「フォーストル支持派のなかには、技術的に非常に複雑なプロジェクトを管理しながら、新しい技術を開発させ続けてきた彼の能力を賞賛する者もいる」一方で、「批判派からは『自分の帝国づくりを気にかけすぎで、また自分たちの推す機能(の搭載)を優先して、ほかのチームのアイデアを邪魔する』といった声も上がっている」とある。

 さらに「フォーストルのチーム(iOS開発チーム)はとくに了見が狭く、自分たちのゴールを追求することにとても積極的」で、「フォーストルは他のグループが開発を担当する製品にメリットがあるような機能改善には興味を示さないことがよくあった」という元アップル開発者のコメントもみられる。

 それに対して、シノフスキーに関するCNET.comの記事には、冒頭で触れたレイ・オジーとの確執のほかに、「Windowsのグループはこの1年ほどの間に、以前よりも協力するのが難しい相手になっている」という現社員のコメントがみられる。それでも年間売上190億ドル、利益では同122億ドルを稼ぎ出す同部門を率い、4000人を越える人間が何年もかけて開発するWindows OSの開発責任者として「マイクロソフトがシノフスキー2 件を必要としている」という元上級幹部のコメントもある。

Windows 8の成否が定かではないのに

 フォーストルとシノフスキー2 件の共通点について、同じような感想を抱いた人は私だけでなかったようだ。

 たとえばJim KerstetterというCNET.comの論説委員も、フォーストル更迭に触れた記事 を11月3日に公開していた。

 この記事の冒頭には「ふたりとも共同創業者の薫陶を受け、多くの点でメンターの良い部分と悪い部分をそのまま受け継いでいる」「ほかの幹部と政治闘争をやることが珍しくなかった」「社内の他のグループを犠牲にして自分のグループの手柄を熱心に売り込む、という他の幹部からの批判も多い」などと書かれている。

 ただし、この記事が掲載された時点では、まだシノフスキー2 件の退社は発表されていない。そのため、話の趣旨は「社内外での影響力もどんどんと大きくなり、同時に扱いにくいとの評判もあるこの2人」だが、「片方は長年勤めた会社から追い出され、もう片方は巻き返しを狙う自社を舵取りする立ち場にある。この違いは何から生じたのだろうか?」という問いかけとなっている。

 この問いの答えとして筆者自身が示しているのは、「人柄より結果」——つまり、スティーブ・ジョブズにしても、ビル・ゲイツにしても、決して人格者として世間に評価されたわけではない。それと同様に、シノフスキーもフォーストルもこれまで結果を出し続けてきたから、その振る舞いに他人の気に障るところがあっても、少々のことなら大目に見られてきた。

 だが、フォーストルの場合はここに来てSiri、そしてマップとしくじりが続き、引導を渡されることになった。一方、シノフスキーにはそうしたしくじりはまだない。「Windows 8の市場での成否がわかるのはもう少し先だろうが、今のところは評判もいい……」などと書かれている。

 シノフスキー退社の話で気になるのはここのところで、つまり、Windows 8関連の結果について何かの責任をとる形で身を引くには、まだ時期が早いことだ。そうなると、以前から観測が流れていた「スティーブ・バルマーCEOとの確執」が原因かという方向に自然と関心は移る。

 今のところ、「発表と同じ日に退社」ということだけが明らかになっている。

 最後に。

 ZDNet Japanの編集長が指摘していたことだが、フォーストルもシノフスキーも40歳代なかばで、世界有数の影響力を持つ立ち場にありながら、それでも「上」(上司である経営トップ)がつかえていて、すべてを自分の好きなようにすることはできない。さらに、自分の順番がくるのを大人しく待っていたら、あと10年くらいかかってしまうかもしれない……というところも共通している。

 バラク・オバマが47歳で大統領に選ばれたような国にいれば、極めて有能な人間がそうした先行きの見通しに焦燥感を覚えたとしても不思議はないのかもしれない。

 また、たしかスティーブ・ジョブズの伝記本のなかで、ビル・ゲイツは自らプログラムコードを書かなかったジョブズをどこか軽んじていたところがあった……という指摘も思い浮かぶ。ただし、シノフスキー2 件とバルマーCEOの技術に関する知見の深さや広さを示すような逸話はまだ目にしていないので、この点についてはなんともいえない。

The abrupt departure of Windows and Windows Live President Steven Sinofsky this evening has surprised many in the Microsoft community considering that he’s hot off the launch of Windows 8 and Surface, two of Redmond’s most important products in the last decade. There had been persistent rumblings that the man who oversaw the launch of Windows 8 was in line for a larger role in the company, perhaps even as the heir to CEO Steve Ballmer. However, multiple sources within Microsoft describe Sinofsky as abrasive and off-putting, aggressively maintaining his control over products and putting up roadblocks for products that would have any potential to diminish the Windows (and therefore his) power — an attitude rumored to be shared by Apple’s recently-deposed iOS chief Scott Forstall.

SINOFSKY’S FUTURE PATH AS AN EXECUTIVE AT MICROSOFT WAS ESSENTIALLY AT AN END

Critically, Sinofsky was not ousted because of any issues with the launch of Windows 8 or the Surface, sources tell us; in fact, it’s possible that his departure was already planned, but his ability to execute on Windows 8’s retail release was seen as an asset worth keeping him around long enough to see it through. But his attitude (and skill set) as an aggressive, tightly-siloed Windows boss — not a holistic Microsoft boss — may have done him in. Given that the future of Microsoft’s ecosystem would require tight collaboration between disparate divisions, Sinofsky’s future path as an executive at Microsoft was essentially at an end.

Microsoft’s Larry Lieberman recently referenced a famous comic of the company’s organizational structure, depicting different departments as isolated fiefdoms holding guns at one another, admitting that there’s “a little bit” of truth to it. Products like Windows Phone 8, Xbox Music, SmartGlass, Windows RT, and Surface clearly need to break out of that mentality, and people familiar with the matter say that Sinofsky simply wasn’t that kind of team player — he was laser-focused on Windows and Surface with seemingly little regard for the remainder of Microsoft’s kingdom.

That Sinofsky hasn’t meshed well with other teams within Microsoft is no surprise — sources tell The Verge that as far back as the scuttled Courier tablet project, he was seen as a divisive force inside the company that creative forces like J Allard grew unwilling to work with.

Our sources have stopped short of calling Sinofsky’s departure an outright firing, but it seems that there are few inside Microsoft’s senior ranks that are sorry to see him go.

日曜日 小雨な一日

Ruth’s Chris Steak HouseでSteak Sandwichのランチ。夜は、ベルビュークラブで2,000mスイムでした。