米国の主要航空会社で、サウスウエスト航空を除くと、Chapter 11を行っていないのはアメリカン航空だけです。経営破綻していないのは一見、いいことのようにみえますが、実は逆です。ユナイテッド航空やコンチネンタル航空は複数回、デルタ航空、ノースウエスト航空も経営破綻しています。
この為に、株券は紙切れになり、債権者は債券の棒引きをされ、航空機メーカーは契約の見直しを迫られ、社員は年金の削減や給与カット、レイオフなど酷いことになりました。しかし、今はコスト構造が極めて低くなております。アメリカンはその点、旧態依然としたコスト構造では競争力はゼロです。時価総額はデルタの1/6、アラスカ航空の半分。赤字経営からの脱却見通しは全くなし。マーケット競争力はゼロ。行く末はChapter 11でしょう。
主要航空会社の今日の時価総額 (アップルはIT企業です。)
サウスウエスト航空 USD 7B
デルタ航空 USD 6B
ユナイテッド航空 USD 6B
アラスカ航空 USD 2B
ジェットブルー航空 USD 1B
アメリカン航空 USD 1B
アップル USD 364B